ショッピング枠現金化はクレジットカードのショッピング枠を現金化してお金を手にするという行為です。
お金がないときでもクレジットカードさえ持っていれば誰でも簡単にショッピング枠現金化をすることができ、緊急なお金の入り用時に多くの方に活用されています。
しかしながらカード会社はショッピング枠現金化を禁止しており、万が一カード会社にショッピング枠現金化がバレてしまうと厳しいペナルティ処分を課せられてしまいます。
そこで本記事ではなぜカード会社はクレジットカードのショッピング枠現金化を厳禁としているのか、そしてカード会社にショッピング枠現金化がバレてしまった際のペナルティ処分について詳しく解説していきます。
ショッピング枠現金化を行う前に、必ずご確認ください。
カード会社はショッピング枠現金化を禁止している

カード会社の多くは、ショッピング枠現金化を禁止しています。
例えば東京VISAカードのホームページを見てみると、
ショッピング枠の「現金化は厳禁です!」
「クレジットカードのショッピング枠を現金化」とうたった広告を、新聞・雑誌・看板・インターネットなどで見かけますが、本来、商品やサービスの支払いをするために設定されているクレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用することです。また、現行紙幣・貨幣などをクレジットカードで購入する事もショッピング枠の現金化に該当する行為です。
このような取引行為を、会員規約では禁止しております。
結局は自分の債務を増やすだけでなく、思わぬ犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性もございますので、決して利用しないでください。
街中によく見かける立看板や、現金化業者の勧誘ホームページにはご注意ください。
と強い言葉で、ショッピング枠の現金化が厳禁であることを明記されています。
それではなぜ、カード会社はショッピング枠の現金化を現金としているのでしょうか?
次にその理由を解説していきます。
ショッピング枠現金化が厳禁・禁止されている理由

ショッピング枠現金化がカード会社から禁止されている理由は、主に下記の6つが挙げられます。
- トラブル防止のため
- 利用すると損をしてしまうから
- 金利が高い
- ヤミ金業者や詐欺業者が存在する
- 個人情報が流出してしまう危険性がある
- 詐欺罪や横領罪に問われる可能性がある
順番に詳しく解説していきましょう。
①トラブル防止のため
換金目的でカードを利用しショッピング枠現金化を行うと、犯罪や主なぬトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。
クレジットカードのショッピング枠現金化に利用されたお店側から苦情が来たり、買取専門店やフリマサイト上でも問題が多発しています。
あらぬ困難を巻き起こさないように、カード会社はショッピング枠現金化を禁止しているのです。
②利用すると損をしてしまうから
100%の換金率でショッピング枠現金化をすることはほぼ不可能です。
自分でショッピング枠現金化をする際には、買取手数料がかかり現金化業者を利用すると業者への手数料がかかってしまいます。
ショッピング枠現金化で得たお金はカード会社に返済をしなければいけません。
そのためショッピング枠現金化を利用すると、手数料の分、利用者は損をしてしまうことになります。
③金利が高い
さらにショッピング枠現金化にかかる手数料を金利に換算すると、現在の利息制限法を大きく上回る金利になってしまいます。
例え手数料が10%、換金率が90%だった場合(10万円分のショッピング枠現金化をして9万円を手にした)の金利は
「10%✖︎12ヶ月=120%」
となります。
利息制限法で定められている上限金利が20%であることを考えると、ショッピング枠現金化が以下に高金利であることかがお分かりでしょう。
ショッピング枠現金化は貸金ではないため、利息制限法を上回る金利でも違法になることはありません。
ただご利用の際には手数料と金利の関係性をくれぐれもご注意ください。
④ヤミ金業者や詐欺業者が存在する
ショッピング枠現金化は現金化業者を利用しても行うことができます。
現金化業者とは、転売用の商品を用意し予め決められた換金率でショッピング枠現金化を行ってくれる業者のことです。
利便性が高い現金化業者ですが、現金化業者の中にはヤミ金業者や詐欺業者も少なからず存在しています。
もしもヤミ金業者や詐欺業者を利用してしまうと、
- 高い手数料を取られる
- 詐欺のターゲットにされる
- ヤミ金からの営業電話が毎日かかってくる
といった被害に遭ってしまうかもしれません。
現金化業者をご利用する際には、くれぐれも安全性をご確認の上お申し込みをするようにしてください。
⑤個人情報が流出してしまう危険性がある
上記のような悪徳業者の中には、「情報屋」と呼ばれる業者も存在します。
情報屋とは、お金に困っていそうな人の氏名・住所・お勤め先といった個人情報をヤミ金や詐欺業者に高値で売るという業者のことです。
利用実績がなく知名度が低い現金化業者は情報屋である可能性が高く、利用すると個人情報が流出してしまうのでご注意ください。
⑥詐欺罪や横領罪に問われる可能性がある
ショッピング枠現金化という行為は、詐欺罪や横領罪に該当する恐れがあると指摘されています。
前述の通りショッピング枠現金化はカード会社の利用規約上で禁止されている行為です。
にも関わらずショッピング枠現金化を行うことは、カード会社を欺いていることになり、「詐欺罪」に問われてしまう可能性があります。
またクレジットカードで支払いをした商品は、カード代金を支払うまではカード会社に所有権を有しています。
そのためカード代金を支払う前に、購入した商品を転売してしまうと、他人の所有物を許可なく売り払ったとして「横領罪」になってしまうのです。
実際にショッピング枠現金化を利用した方が「詐欺罪」と「横領罪」に問われたことはありません。
しかしながらショッピング枠現金化を利用すると、罪に問われてしまう可能性がある、ということは理解しておきましょう。
カード会社にショッピング枠現金化がバレると…

実際にカード会社にショッピング枠現金化がバレてしまうと、何らかのペナルティを受けてしまいます。
具体的には以下の通りです。
- 強制退会になる
- ブラックリスト入りになる
- カード残高を一括請求されてしまう
順番に解説していきましょう。
①強制退会になる
クレジットカードのショッピング枠の現金化は禁止しております。
「クレジットカードのショッピング枠の現金化」などと謳った広告が、新聞、雑誌、看板、インターネットなどで多く見受けられ、お支払方法にクレジットカードが利用されていることがあります。
当社ではこれらの利用を認めていません。
もし、このような取引をされますと、退会の手続きをとらせていただく場合がございますのでご注意ください。
株式会社日専連ベネフルのホームページにも明記されていますが、ショッピング枠現金化が発覚すると、強制退会になってしまいます。
当然ながらクレジットカードは没収され、これまでに貯めたポイントなどは失われてしまうでしょう。
②ブラックリスト入りになる
カード会社は支払いを滞納している方や、債務超過になっている方などをブラックリストとして登録しています。
ショッピング枠現金化がバレてしまうと、カード会社のブラックリスト入りとなりとなり今後クレジットカードを作ることはできなくなってしまいます。
加えてブラックリスになってしまうと、カードローンが利用できなかったり住宅ローンが組めなくなったりと多くの弊害があります。
社会的信用を失ってしまう可能性もあり、ブラックリスト入りにはくれぐれも避けなければいけません。
③カード残高を一括請求されてしまう
ショッピング枠現金化がカード会社にバレると、それまでのカード利用代金を一括で支払うように要求されます。
カード利用代金とは、これまで分割払いで支払っていた代金やリボ払いの元金、利息、キャッシング利用分の全てが含まれます。
人によっては数十万円単位の金額となってしまうでしょう。
ショッピング枠現金化を利用する方がそのようなお金を一度に支払うことは困難で、自己破産などを余儀なくされてしまう可能性があります。
まとめ
クレジットカードのショッピング枠現金化は簡単にお金を作れる金策です。
しかしながらショッピング枠現金化はカード会社に禁止されている行為であり、発覚してしまった際には厳しいペナルティがあることを理解しておきましょう。
ショッピング枠現金化を利用する際には、どうしてもさしたる理由がある、今すぐにお金を用意しなければならない、といった時でないといけません。
カード会社に返済できる予定はあるのか、カード会社にバレないかどうかを重々確かめてからショッピング枠現金化をするようにしましょう。
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